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不動産テック VR・AR、スペースシェアリングが増加

カオスマップ第8版が公開 不動産テック協会


 業界のIT化に関する調査研究を担う不動産テック協会は8月8日、不動産テックのサービス事業者や関連IT業者・団体などを分野別に分類した業界地図「不動産テックカオスマップ」の最新版を公開した。

 コロナ禍で急速に普及したVR・AR が大きな伸びを見せ、住環境に関する意識の変化からスペースシェアリング関連も増加した。協会では今後も全方位的な市場拡大を予想している。




 カオスマップは2016年から公開しており、今回が8版目。初年の総数は80だったがことしは440にまで伸びた。


 カテゴリー別では、管理業務支援が79と最多。2位のスペースシェアリングは、コロナ禍における暮らし方の多様化を受け、昨年の37から59と大幅に増加した。注目は5位のVR・ARで、コロナ禍前の19年は20だったが最新版では39と躍進。6位のクラウドファンディングは法改正で新規参入が増えたもののサービス停止も拡大し入れ替わりが激しかったが、全体としては昨年の23から34と増加した。ただ協会では、現在は将来の実物不動産取引が見込める顧客をリスト化するための利用が大半と見ている。


 矢野経済研究所(東京)は、25年度には市場が1兆2461億円に拡大すると予想。

 一方協会は、デジタルネイティブが主要顧客層になるBtoCを中心に市場は拡大するものの、仲介・管理業務支援やメディア、マッチング分野は差別化が測りにくいため、淘汰が進むと推測している。


(第1082号 10月1日発行 5面より 加筆修正)


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