Realty Bank(札幌)は、不動産の困りごとや疑問をAIが回答する「不動産AIチャット 不動産アシスタント」のプロトタイプ版を3月中旬に公開した。公式LINEにChatGPTを搭載し、住宅ローンや収益不動産の利回りなどを即時回答する。今後は家賃査定や売買不動産の査定など新機能を追加する予定だ。ユーザーの要望を随時反映し、23年度中に総ユーザー数1万人を目指す。
LINEでの友達登録は無料。フォーマットに沿って質問を書き込むとチャットが回答する仕組みだ。住宅ローンや収益不動産の計算、平均利回りのほか、エリア別の部屋探しや土地価格、不動産用語などへの質問が可能だ。ブログ作成や記事、論文の要約など一般的な質問にも対応する。
登録者は現在毎日50―60人増加しており、主に口コミで広がっている。フィードバックをすぐに生かせるのが強みで、5月中には要望の多かった家賃査定や売買価格査定の機能を追加する予定だ。同社の川上将司社長は「検索エンジンで調べなくても素早く情報が得られる。新人営業マンのトークやビジネスを助けるような商品」と話した。今後もユーザーの意見を随時追加しつつ精度向上を図り、登録数のさらなる拡大を目指す。
(第1094号 2023年5月1・16日合併号 2面より)
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