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【ニッチ賃貸】全戸ガレージ付賃貸マンション 発寒に建設

「愛車と暮らすマンション」で意匠登録を取得



 ガレージハウスの建築などを手掛ける和工房(札幌)は9月、全戸ガレージ付賃貸マンション「Living with Moto」を札幌市西区発寒に建設した。リビングから二輪車が見られるガレージやターンテーブル設置などで意匠登録を取得。佐藤和広社長は市内全区での建築を目指すほか、道内外での建築も構想する。


 各階の中央にある手動のターンテーブルにバイクを乗せて方向転換し、自室のガレージへ収納する仕組み。26人乗りの大型エレベーターは1000cc超の二輪車でも積載が可能だ。ガレージにはバイクをライトアップする間接照明、ヘルメットやウェアをおける棚などを設置。室内からはガラス越しに愛車を眺められる造りだ。





 同建物は全戸ガレージ、大型エレベーター、ターンテーブルの3点を備えた共同住宅共用部の内装で22年10月に意匠登録を取得。近く、両開きエレベーターでの登録も予定する。RC壁式構造だと5階、ラーメン構造なら7階までの建築が可能となる。


 佐藤社長は、メカニック及びレーサーとして国内外のレースに参戦した経験を持ち、現在はレーシングチームを率いる筋金入りのバイク好きだ。「愛車と暮らせるマンション」の提案には自身の思いが詰まっている。「積雪寒冷地だと、冬期間はバイク屋に預けたり屋内駐輪場を借りるなどしか維持管理の方法がない。いつでも愛車を側に置き、メンテナンスできる環境を作りたかった」。


 人口20万人に1棟程度の需要を見込み、今後は札幌市内全区での建築を進める考えだ。ほかニセコ、洞爺、富良野などの道内や首都圏を中心とした道外への普及も図る。「首都圏では駐輪スペースで困っているライダーも多い。趣味を大切にする層へ訴求したい」


 RC造4階建ての1R14戸で、家賃は共益費込みで7万円台から9万円台。建設地は西区発寒3条3丁目201の18で近隣には発寒南小学校、マックスバリュ発寒南店がある。最寄り駅は地下鉄東西線発寒南駅、JR琴似駅。


(第1103号 2023年10月16日発行 4面より)


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