アルティザン建築工房 設計室 室長
澤田 崇準(さわだ たかのり)さん
幼少時の実体験が動機
建築士を志すきっかけは小学生のころの実体験。親が家を建てた際に、最初は何もない空き地に家が造られ、そこで家族が仲良く暮らすようになった変化を見て「こんな魔法みたいことが起こるんだと感じ、自分でもやってみたい」と思った。
その望みはぶれることなく、大学で建築学を専攻して帯広の工務店に就職後、アルティザン建築工房の新谷孝秀代表の講演を聞く機会があり、2020年に同社の門を叩いた。リノベーションに携わるようになり、既存住宅を生かすという制約があるからこそ、さまざまなアイデア・発想が湧き出てきて、「ある意味で新築よりも自由度が高い」と感じている。
現職では営業、設計、現場管理を一貫して行う中で、ひとりではうまくいかないことが何回もあり、「新谷代表や武田友子副社長をはじめ周りのスタッフに助けてもらいながら経験を積み、リノベーションのやり方・収め方がだんだんと分かってきた」。
日本人の生活様式が変わるにつれ住宅も変化し続ける。IT技術の進展により、まさに今は時代の転換期。今後、住宅のあり方や間取りも変わってくると考えており、「その答え出しをしていくのが今後の楽しみ」と言う。
千歳市出身。1994年生まれ。山登りやキャンプ、散策など外遊びが趣味。季節も良くなってきたので休日は積極的に屋外に出ようと思っているところ。
(2023年6月1日号 12面より)
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新連載「槌音」では、現場の第一線で活躍する業界人を紹介する。
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